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短歌(制作順)

今日書いた短歌だ。
まずはリハビリ。

三週間も短歌が書けないと絶望的になる。

あいかわらずの強迫観念だ。

創作しなければ批評もまともにできなくなる。

と、こうプレッシャーを自分で作っては輪廻するのだ。

さて…


  †  †  †



かたわらに眠るキマイラ髪なでて春の夜深く長く過ぎゆく


悪霊の憑くほど肩も眼もすべてやさし、やさし、と世を御している


残響の工事現場に佇めばわたしのスペルを忘れてしまう


墓標とは夢のようにも思われてただ踏みしめる桜の道を


イカルスの幾度失墜せし朝を見送るように目覚めているか


風になれ星になれよと呟いて風にも星にもなれぬ世を往く


あこがれは幻いつも海に立つ陽炎の街 敬礼の街


ぜんしんに鎖巻きつく罪を負い獄の窓辺の緑眩しき


見殺しの少年ばかりポケットに詰めて血塗りの右手を洗う


心臓のパドックの中いななきも蹄も鳴れど開かずの扉


心臓のなかで全力疾走の馬一頭の俺のレースか


アスファルトに刻む吃音生まれては死ぬこと容易く難しきこと


かおかおかおかおかおかおの生け花の無惨の子供棄てられている


お互いの鉾を交わして飲む酒の火花散らせば風の戸を打つ


弔いの指でまぶたをこすっては全身炭のように崩れる


吃音の朝 さいしょからやり直しなんてできやしないよ


できやしないできやしないと叩く戸のいつか崩れてゆくのだろうか

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