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自由律俳句 制作順

これからは極力ほとんどの作品をアップしようと思う。
未発表のバックアップを忘れてしまっても取り返しがつかない。
写真と音源と手紙、これが痛恨事だった。
思い出だけで生きてこれたのだから。
いまだノートパソコンは行方不明のままである。

携帯も止まってしまった。
これからなんとか支払いにゆく。

生活が、追いつかない。
けれど、暗くはない。充分にやってきた。

………

昨日は大衆文藝ムジカの友が来てくれた。

今日も居酒屋町人に出なくてはならぬ。
水仕事がこたえる。手荒れ、薬が効かない。

さて、ここ三日の自由律俳句・制作順に並べる。
千の駄作のなかに光るもの、必ずあると信じる。

 †  †  †

役目終えて倒木だれかの椅子になる


春のまんなかで浮かぶ


本をたたむ私をたたむ


叫ぶなら地下鉄


指でつままれた俺の蛆虫


いちにち折れている


ゆうべのさざなみがけさ届く


まだ笑っているごぎぶり


薬ぬってもう厭きた


にんげんに懲り懲り熊になる


全焼のからだひとつで建て直す


また振り向けば君の代わりに猫が寄る


天に食物はあるか 一人米炊く


明日もひとりの風が吹く


にんげんがわからない星ならわかる


葬儀までかぞえる指が赤い


毛布のなかの星座数えているのだよ


ぬいぐるみになっている


遺失物に二十歳の眼ふたつ


悪逆の限りをひとり野に広げ


まぶしい血だそっと拭き取る


さよならはしない折鶴を折る


米粒をつまむ宇宙をつまむ


夜の窓に夜の顔を映している


ぱかぱかと笑ったあさり頂きます


それぞれ四季に病んでいる


 †  †  †


道をきかれたその人と歩く


返す返すも深い青空


黄昏た顔の謎めいてくる


指が春の点検しています


霞む日だ


夜が白んでゆく葬る時だ


音もなく蟻 湧いてくる


けだるさの夢が覚めない


桜泣いている人に降る


最後の桜か日暮里を歩く


二度咲いた桜踏まれる


微笑みのじゅうぶんな殺意だ


死んでなお遊びたがるおまえがいる


背中に立つ


夢もからっぽのぼくの器だ


呼び止めて桜は桜として散った


じゅうぶんに死んだ朝に目覚める


扉へだててノックの手止めている


こども春の刈入れをしている

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