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2008年12月

眠れないから書いた

芒野

            葛原りょう

まだ

まだだ

俺は

やられんよ

風が

ひとときの

永遠を

ゆっくり解体してゆく

俺は五感を召しいても

なお

折れ曲がった右足を運ぶ

草深い荒野が寝床

なあ

お前は

お前をだけ相手にしていたかい?

どうして

ひとの気を惹こうと

おどけたりするんだ?

悪い癖だ

誤解を生む癖だ

寒い

寒すぎる部屋じゃないか

灯かりだけが眩しい

ひとりを照らすだけの部屋じゃないか

もう

いい

いいから

眠れ

             

儚くも一日が暮れようとするとき

冬は乾いてひと気を奪う

在りし侠気は五臓に一部

四分の情けは風になる

まっかっかっか冬の黄昏

一番星が見える頃

どこかで赤ん坊の声がする

うぎゃあ おぎゃあと

騒がしい

その声をば抱きしめる

まっかっかっか大動脈の

俺の血潮よお日さんになあれ

月が辺りを暴くころ

薄汚れた眼が歩いている

そろ

  そろろ

    そろそろろ

四肢はいつくばって

獣が歩く

あれは俺だよ

   俺の魂かっきりの

四部の情けが往くのだよ

くちびる結んで

  耳凍らせて

往くのだよ

  往くのだよ

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最近の読書

夢枕獏 神々の山嶽(いただき)

エベレスト無酸素単独南西壁登頂、
それは現在もまだ誰もなしえない偉業を
ある日本人が挑む壮烈な一大叙事詩。
最近は夢枕獏だけ読んでいる。
電車の中、束の間、眠る前に。

昔、
登校拒否をしながら、
それでも学校へ行っていたのだが、
そこで一人で
新田次郎の山岳小説ばかり読んでいた頃を
思い出した。
「聖職の碑」「孤高の人」「強力伝」など、
植村直巳の伝記も読んだ。「マッキンリーに消ゆ」

そこに山があるから、
私にとっても、
そこに詩があるから、だ。

彼ら山に全てを賭ける人間を
世間は脱落した者と認識するが、
何万篇と詩に憑かれた私も
そういう類いなのだろう。
読めば読むほど、
前のめりになる自分が見える。
ここにも俺がいたか、
と夢枕獏の小説を読み耽る。
「上弦の月を食べる獅子」「風果つる街」「瑠璃の方舟」……

さあて、
俺もこれからなんだ、
まだやれるんだ、と力をくれる。
まだ未踏の未到の詩があるから、
これからも手足がなければ歯で、
歯もなくなれば眼で、
眼で歩いてゆこうと思う。

K

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近況

6日7日のライブを終え
放心状態です!

記憶がないんだ。

それだけ入魂の朗読をしたはずだけど、

本当に朗読したのかさえ、まるで覚えがないwww

さて、来年は1月10日に吉祥寺曼荼羅で歌人福島泰樹先生の前座を歌人辰巳泰子さんと共演する。

11日はノーベル平和賞の選考員をつとめた歌手詩人のギーさんを囲んで私も朗読します。
仕事で毎日終電、地下鉄もなく日暮里から歩いております。

心身ぼろぼろ。

しかしまだ詩人として俺はこれからだ.何事も諦めるわけにはいかない.

生涯現役。

貫かなければね。

頑張らねば!m(__)m

ライブに来てくれた方、本当にありがとう!

K拝

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